こんにちは、まろむしです。
今回は、公務員の終身雇用や年功序列はまもなく崩壊するという記事です。
公務員は安定しているとよく言われます。
実際に安定を求めて、公務員になりたいとお考えの方も結構多いのではないでしょうか。
公務員が安定してるといわれる理由として、次のような事がよく挙げられます。
- ①給与が高い、ボーナスが必ずもらえる
- ②終身雇用・年功序列である
- ③転勤が少ない
- ④リストラのリスクが少ない
- ⑤離職率が低い
- ⑥もらえる退職金の額が多い
- ⑦福利厚生の充実
この公務員の安定の要素の1つとして、
②終身雇用・年功序列が保証されている
(公務員はクビにならない、食いっぱぐれることがない)
ということがよく挙げられます。
公務員の終身雇用や年功序列は、公務員が安定していると言われる要素の1つです。
一度公務員になってしまいさえすれば、クビになることはまずなく、食いっぱぐれることは一生ない。
公務員を続けるだけで、自動的に給料が上がっていく。
公務員には、そんなイメージがありますよね。
実際、それを求めて公務員を目指してる方もいるんじゃないでしょうか。
一度なってしまえば一生身分が保障されて、大して仕事もせずに遊びながら暮らしていける・・・
確かに、今まではそういう面もあったかもしれません。
実際、現時点でも公務員には終身雇用や年功序列が基本的に保障されています。
しかし、それは「今までは」の話です。
公務員に終身雇用と年功序列が保証されている時代はまもなく終わりを迎えます。
公務員の終身雇用と年功序列を求めて公務員を目指している人。
それだけを求めて公務員になると、必ず将来後悔しますよ。
この記事を読んで分かること
- 公務員の終身雇用・年功序列は今後も保証されるのか
- 公務員の終身雇用・年功序列の未来
- 公務員は本当に安定しているのか
こんなあなたに読んでほしい
- 公務員を目指そうと思っている人
- 公務員の終身雇用・年功序列に魅力を感じ、公務員を目指そうと思っている人
- 今後、公務員の終身雇用や年功序列がどうなっていくのか知りたい人
- 安定を求めて公務員になっても大丈夫なのか不安な人
- 公務員は本当に安定しているのか知りたい人
この記事が信頼できる理由
本記事の作者である僕まろむしは、現役の地方公務員(県庁職員)です。
公務員として実際に働いている僕が実際に調べたり肌で感じた事を元に書いているので、信憑性ありです。
目次
結論:公務員の終身雇用・年功序列はまもなく崩壊します
結論から言ってしまうと、公務員の終身雇用・年功序列は近い将来確実に崩壊すると予想されます。
若い世代は終身雇用・年功序列の恩恵を受けられません。
つまり、
- 将来は公務員でも普通にリストラされるようになる
- 年功序列で自動的に給料が上がることはなくなる
これらが予想されます。
公務員の終身雇用・年功序列が崩壊する理由
なぜ、公務員の終身雇用と年功序列はまもなく崩壊すると考えられているのでしょうか。
その理由はいくつかありますが、主な理由は次の2つです。
- ①AIによる自動化で公務員の仕事が減る(公務員が必要なくなる)
- ②人口減等による財政悪化で、仕事をしない(できない)人を雇い続ける余裕がなくなる
①AIによる自動化で公務員の仕事が減る(公務員が必要なくなる)
公務員の終身雇用・年功序列が崩壊する理由として、AIによる自動化で公務員の仕事が減ることが挙げられます。
将来、公務員の多くの仕事はAIによって自動化され、必要無くなると言われています。
公務員の仕事は、ルーティンワークが多いです。
そして、ルーティンワークはAIが最も得意とする事です。
そして、AIを仕事に導入することのメリットはいくつもあります
- ①人件費を削減できる
- ②作業を効率化できる
- ③ミスが減る
このようなメリットがあります。
このようなメリットがあるため、国や自治体も将来は積極的にAIを導入していくでしょう。
そうすると、それまで公務員がやっていた仕事をAIが代わりにやるのですから、公務員がやる必要がなくなりますよね。
つまり、人が余る状態になるわけです。
そうなったら、仕事がなくなった公務員たちはどうなるでしょうか。
必要なくなりますよね。
なので、クビになります。
「え、公務員は身分が保証されてるんだからクビにはならないだろ!」
そう思われた方。
公務員がクビにならない時代は、もう終わりました。
実際に、大阪市で業務成績が原因で職員がリストラされるという事案も起こっています。
このようなケースは、今後さらに増えていくでしょう。
こちらの記事でも触れているのでご確認ください。
②人口減等による財政悪化で、仕事をしない(できない)人を雇い続ける余裕がなくなる
公務員の終身雇用・年功序列が崩壊する理由として、人口減等による財政悪化で、仕事をしない(できない)人を雇い続ける余裕がなくなることが挙げられます。
日本は、少子高齢化が原因で深刻な人口減が予想されています。
つまり、国や自治体を支える経済主体である国民が減るので、国や自治体も税収が減り、財政が苦しくなります。
そして、人を雇い続けることは結構なお金がかかります。
なので、雇っている公務員を減らす必要が出てくるわけです。
そうなったときに真っ先にリストラの対象になるのは、仕事をしない(できない)人達ですね。
今までは公務員の身分保障のおかげで仕事にありつけていた仕事をしない(できない)一部の公務員の人たちが、今後は公務員としての身分保障がされなくなるということです。
そしてこの終身雇用と年功序列の崩壊は、近い将来(10〜20年以内)にやってくると言われています。
つまり、公務員の終身雇用と年功序列を求めて公務員を目指している若い人は、自分が公務員になってその恩恵を受けられる年齢になった頃には終身雇用と年功序列はすでに崩壊している事が予想されます。
公務員の終身雇用と年功序列の恩恵を受けられるのは、上の世代までなのです。
(恩恵を受けられるのは現在40〜50代の世代まででしょう。)
このように、公務員に終身雇用と年功序列が保証されている時代は終わりを迎えようとしているのです。
そもそも終身雇用・年功序列は安定ではない(本当の安定とは)
以上で、公務員に終身雇用と年功序列が保証されている時代は終わりを迎えようとしている話をしてきました。
しかしここで一つ考えたい事があります。
そもそも終身雇用・年功序列は安定と言えるのでしょうか?
僕は、本当の意味の安定とは組織に頼らなくても食べていける人間になる事、つまり個人で稼げるスキルを身につけることだと思っているんです。
近い将来、個人で稼ぐのが当たり前になる時代が必ずきます。
そして、誰でもできるルーティンワークはAIがするようになる。
そうなったときに生き残るのは、AIにはできない仕事ができるスキルを持った人ではないでしょうか。
本当に安定を求めているのであれば、組織に安定を求めるのではなく、個人でも戦えるようなスキルを身につけるべきではないでしょうか。
確かに今までは、就職してから退職までずっと公務員として勤め上げる事は当たり前にできていました。
そうすれば、一生食いっぱぐれることはなかったでしょう。
しかし、そんな時代はもう終わろうとしているんです。
一つの組織が就職から退職まで40年近くも面倒を見続ける時代は、もう終わりを迎えつつあるのです。
以上を踏まえてもう一度考えてみましょう。
公務員は安定と言えるのか?
公務員は約3年おきに異動でジョブローテーションがあり、仕事内容も特殊なため、他の業界で生かせるようなスキルは基本的に身につきません。
そんなスキルのない公務員ですが、公務員自身は公務員の終身雇用・年功序列神話を信じ切っているため、安心し切っている人が多いです。
今までの公務員はずっと終身雇用・年功序列が保証されていたので、しょうがないことかもしれませんね。
そんな、何のスキルもない公務員がもしある日突然リストラされたとして、その人を雇いたい企業が存在するでしょうか?
その人は、自分の力で仕事を掴んで、食いつないでいく事ができるでしょうか。
きっと無理ですよね。
なので僕は、公務員の終身雇用・年功序列が安定だとは思えません。
公務員の終身雇用・年功序列は終わると考えて、個人で戦えるスキルを身につけるのが今後の社会を生き抜くために必要なのではないでしょうか。
まとめ
今回の記事をまとめます。
まとめ
- 結論:公務員の終身雇用・年功序列は崩壊する。
若い世代は終身雇用・年功序列の恩恵を受けられない - 公務員の終身雇用・年功序列が崩壊する理由
①AIによる自動化で公務員の仕事が減る(公務員が必要なくなる)
②人口減等による財政悪化で、仕事をしない(できない)人を雇い続ける余裕がなくなる - そもそも終身雇用・年功序列は安定ではない
公務員の終身雇用・年功序列は終わると考えて、個人で戦えるスキルを身につけるのが今後の社会を生き抜くために必要
公務員の終身雇用・年功序列が崩壊することはお分かりいただけたでしょうか。
公務員の終身雇用・年功序列だけを求めて公務員になるのは危険です。
公務員を目指す人は、自分のやりたい事が公務員の仕事の中にあるという事が大切かもしれませんね。