こんにちは、まろむです。
今日は、コロナ渦の新人公務員のリアルという記事です。
2020年に入ってから世界中で猛威を奮い続けている新型コロナウイルス。
4月には緊急事態宣言が発令され、世界中で「STAY HOME」が叫ばれ、自粛モードが広がりました。
自粛によって、普段の生活とは全く違う生活を強いられることになってしまった方も多くいらっしゃると思います。
そんな自粛ムードの中、社会に飛び込んだ「コロナ渦の新社会人」が結構話題になりました。
目次
コロナ渦の新社会人
コロナで日本中が自粛ムードでも、時間は普段と変わらず流れていきます。
今年(20卒)の新社会人は、大学の卒業式も多くが中止となり、
卒業式はもちろん卒業旅行にもとても行ける状況ではなく、多くの方々が不自由を強いられたのではないかと思います。
実際に僕も、卒業式も卒業旅行も中止になってしまい、正直まだ大学を卒業したという実感も無い状態です。
おそらく、僕以外の多くの新社会人の皆さんもそうなのではないでしょうか。
このように、大学を卒業したという実感もイマイチ無いまま4月を迎え、20卒の僕達は新社会人になりました。
しかし、世の中はコロナのパンデミックの真っ最中です。
感染防止のため外出制限が設けられていた地域もありました。
なので、新社会人は入社式も禁止、新採研修も自宅でのリモート研修が行われたりと、例年とは違う対応が取られた企業も多かったようです。
僕自身も、入庁式・新採研修は共に中止になってしまいました。
コロナ渦の新採公務員の実態
ここまでのお話は、ニュースなどでもちょくちょく取り上げられていたので、聞いたことあるという方も多かったのではないでしょうか。
しかし、リモート研修や自宅待機が行われていたのは、主に民間企業でのお話。
公務員は、少し事情が違うんです・・。
具体的にどんなことがあったのか、紹介していきます。
研修中止
僕が採用された県庁では、新採研修が中止になりました。
採用の数日前まで日本全国に散らばっていた新採職員が同じ場所に一堂に介する大規模な新採研修は感染拡大を招く恐れがあるとされて、中止になりました。
かといってリモート研修ができるほどの設備等もすぐには準備が難しかったようで、リモート研修も行われることはありませんでした。
新採研修で使われるはずだった資料だけが手渡され、それを各自が自宅等で読むことで研修に代えるという措置がなされました。
おそらく、他の都道府県や官庁でも同様の措置がとられたのではないかと思います。
つまり、僕たち新採公務員は研修なしで初日から実務をすることになったわけです。
右も左も分からない状態で初日から職場へ
僕たち新採公務員は研修なしで初日から実務をすることになったわけですが、数日前まで大学生だった人たちが、何も教わらずにいきなり仕事しろと言われても難しいですよね。
初めての仕事は何をやるにも、分からないことだらけです。
なので、職場の先輩方に聞きながら仕事を進めていかなければなりません。
しかし、公務員の年度始めは忙しいものです。
先輩方も非常に忙しそうで職場の雰囲気はピリついており、なかなか気軽に質問できるような雰囲気ではありませんでした。
(手が空いていそうな時を見計って質問した時は非常に親身になって教えて下さりました!)
例年新採研修が4月の最初の時期に開催されるのも、年度はじめの忙しい時期に職場の負担を減らす為の役割もあるのかもしれないなぁ、とも思ったりしました。
今年はそれ+αでコロナ対応の普段ないような業務が発生していたりで、更に職場にはピリついた雰囲気が蔓延していました・・・。
僕の職場以外でも、そのような職場は多かったのではないかと思います。
職場に独りぼっち
そんな中、4月の中頃からはコロナの蔓延に伴い公務員も出勤人数を減らす取り組みが始まりました。
すると、新採の立場からすると困ったことが起きてしまいました。
職場に全然人がいなくなってしまうのです。
なぜなら、
- 半数近くの職員が出勤数削減で在宅勤務
- 残った職員も現場に行ってしまったりする
からです。
公務員というと一見沢山の職員が職場にいて、
と思われるかもしれません。
しかし、公務員は職員ごとに担当する業務内容が細かく分けられており、自分と似た業務をしている職員は1〜2人程度しかいない場合が多いのです。
なので、その数少ない自分の業務が分かる人が在宅勤務や現場に行ってしまって不在の場合は、職場に誰も仕事の質問ができる人が居ない・・・という状況になってしまうのです。
しかし、そんな中でも普通にお客さんはやってきますし、問い合わせの電話等もかかってきます。
急ぎの用じゃなければまだいいのですが、初めて聞くような急ぎの仕事が1人の時に入ってきた時は冷や汗モノでしたね。
今でこそ入庁して3ヶ月程がたち、仕事も大体覚えたので大丈夫ですが、
初めの頃のわからないことだらけの中で冷や汗をかきながら対応するのは結構キツかったです・・・。
親睦イベントももちろんゼロ
新型コロナ感染防止の観点からも、親睦イベント等ももちろん全て中止となりました。
民間企業等も懇親会は中止になったところが多いかとは思いますが、公務員は住民の方々の信用・協力のもとに成り立っている仕事なので、民間企業以上に規制は厳しかったと思います。
(プライベートでの外食等も厳に慎むようにと言われておりました。)
親睦イベントは上司の方々等と仲良くなれる貴重な機会ですが、これが無くなってしまったことは非常に残念でした。
コロナ第2波が来たら、来年もこうなるかも・・・
ここまで、僕が実際に経験したコロナ渦の公務員の実態についてお伝えしてきました。
と思われる方もいるかもしれません。
しかし、このような事態は来年も続くことが考えられます。
来年はどうなることが予想される?
現状としてコロナの第二波は避けられない状況であると思われます。
ワクチンが開発されるまではコロナの収束は難しいと言われており、そのワクチンの完成ももう暫く先になりそうです。
なので、コロナがその時点でどのような状況になっているのかにもよりますが、21卒の方々が新社会人になる来年の4月頃はまだコロナの影響が続いており、今年と同様の前述したような事態が起こってくる可能性は高いのではないかと思われます。
どう備える?
では、21卒の新採公務員の皆さんはどのように備えればいいのでしょう?
実際に僕が実践して、効果があったことを何個か紹介します!
- 普段から上司の仕事をよく観察→分からないところをメモ
- 仕事で分からないことをメモ→疑問点を明確にして質問
- 空いてる時間にオリジナル引き継ぎ書を作ってみる
普段から上司の仕事をよく観察→分からないところをメモ
普段から上司の仕事をよく観察し、分からないところをメモしましょう!
自分の直属の上司の仕事は、自分がそのうちやるようになる仕事である場合が多いと思います。
なので、上司の仕事をよく観察して、
- 何をしているのか?
- どのような流れでしているのか?
等を理解し、自分に当てはめてイメージしてみたりしましょう!
ただ、見ているだけでは理解できない仕事もたくさんあると思います。
そこですぐに質問したくなる気持ちはすごく分かりますが、上司も忙しいかもしれません。
なので、わからなかったポイントはメモを取っておいて、後になって落ち着いてから質問するようにしてみましょう!
上司も余裕があるので、その場ですぐに質問するよりも丁寧に教えてくださると思いますよ!
仕事で分からないことをメモ→疑問点を明確にして質問
仕事を始めて最初のうちは、分からないことだらけです。
自分で調べて解決できることなら問題ないのですが、それだけでは解決できないことも沢山あるでしょう。
そんな時は、先輩に質問しなければなりません。
しかし、コロナがまだ収束していない場合、先ほども紹介したように
- 職場に人が少ない
- 年度始めやコロナ対応で忙しい
状態になり、なかなか質問できない状態になることが考えられます。
なので、急ぎの用じゃない場合は、わからないことをメモにまとめておいて、上司が余裕がありそうな時に質問するようにしてみましょう!
空いてる時間にオリジナル引き継ぎ書を作ってみる
空いてる時間にオリジナル引き継ぎ書を作ってみるのもおすすめです。
公務員は数年で部署移動が必ずあるのですが、その際に自分の今の仕事を後任者に引き継ぐための引き継ぎ書を作る必要があります。
これは普通は異動の直前とかになって作る場合が多いと思いますが、僕はこれをイキナリ作ってみるのが結構効果的だと思いました。
その理由は、
- 仕事内容を頭の中で整理できる
- 仕事の全容をザックリ把握できる
- 実際の仕事を経験しながら引き継ぎ書をアップデートしていくことで、充実した引き継ぎ書になる
- 異動直前で焦って作る必要がなくなる
等が挙げられます!
僕自身実践してみて効果を実感したので、余裕がある方はぜひ試してみて下さい!
まとめ
記事をまとめます。
- コロナ渦の新採公務員の実態・研修中止・右も左も分からない状態で職場へ・職場に独りぼっち・親睦イベントももちろんゼロ
- コロナ第2波が来たら、来年もこの状況は続くかもどう備える?・普段から上司の仕事をよく観察→分からないところをメモ・仕事で分からないことをメモ→疑問点を明確にして質問・空いてる時間にオリジナル引き継ぎ書を作ってみる
公務員が民間企業と大きく異なるのは、公務員は機密保持のために公文書やパソコンを庁舎外に持ち出すことができない為、リモートワークが難しいということです。
コロナ渦の中、仕事上で不自由を強いられる日々はまだまだ続きそうです。
同じ公務員の方でも、僕とは違う状況に置かれている人や、もっともっと悩んでおられる方もきっと沢山おられるだろうと思います。
しかし、現状を憂いていても状況は変わりません。
今自分たちにできることを考えて、未来に備えることが大切かもしれません。
いつかまたコロナに縛られることなく伸び伸びと生活できる日々が来ることを信じて、一緒に乗り越えていきましょう!