このように、楽というイメージを抱かれがちな公務員。
公務員の仕事は本当に楽なのでしょうか?
目次
結論:公務員の仕事は人によっては楽でもあり、キツくもある
結論から言うと、人によっては楽でもあり、キツくもあります。
と思われた方ゴメンなさい。
しかし、公務員の仕事をキツいと感じるか楽だと感じるかは、その人の考え方や受け取り方によるんです。
なぜなら、公務員には楽なポイントとキツいポイントがあり、当事者が何を重視するかで感じ方が変わってくるのです。
では、公務員の楽なポイント、キツいポイントをそれぞれ紹介していきます。
公務員の楽ポイント
- ノルマがない
- 休暇制度が充実している
- 終身雇用・年功序列で昇級する
ノルマがない
公務員の楽なポイントの1つとして、基本的にノルマがないということが挙げられます。
公務員の仕事は、全体の奉仕者として社会に貢献していくことであり、利益の追求を目的としていません。
しかし、民間企業は利益を追求するのが仕事です。
いくらがんばろうが、結果を出さなければ評価されません。
公務員にはこのシビアなノルマが存在しないということが、公務員の楽なポイントの1つとして言えるでしょう。
休暇制度が充実している
公務員の楽なポイントの1つとして、休暇制度が充実しているということが挙げられます。
公務員は、様々な休暇制度が用意されているんです。
公務員の休暇
- 年次有給休暇
- ボランティア休暇
- 結婚休暇
- 出産休暇
- 育児休暇
- 忌引休暇
- 夏季休暇
また、職場全体で有給等の休暇を積極的に取っていこうという雰囲気があり、有給が取りやすいです。
新採でも、フツウに有給をとることができます。
また、時間単位で有給をとることもでき、柔軟な休暇のとり方が可能です。
終身雇用・年功序列で昇級する
公務員の楽なポイントの3つ目として、終身雇用・年功序列で昇給するということが挙げられます。
現在、公務員には基本的に終身雇用と年功序列の昇給が保証されています。
つまり、公務員として長い間勤めさえすれば、仕事が少々できなくてもクビになることはないし、給料も確実に上がっていくということです。
がんばって成果を出しても、頑張らない人と給料は大して変わらないので、頑張りたくないな・・・という人からしたらラッキーだと感じられるかもしれませんね。
公務員のキツいポイント
ここまで公務員の楽なポイントを挙げてきましたが、ここで公務員のキツいポイントも見ていきましょう。
住民からのバッシングの対象になりやすい
公務員は、住民からのバッシングの対象になりやすいです。
公務員は住民の方々が支払う税金から給料を貰っているので、それをよく思わない住民の方々も一定数いらっしゃるのです。
役所にしょっちゅうクレームを入れてくる方や、公務員というだけで嫌悪感を示される方もいらっしゃいます。
このように公務員は住民からのバッシングの対象になりやすいので、メンタルが強い方でないと結構大変かもしれません。
無駄が多い(ハンコ文化など)
公務員の仕事は無駄が多いという点もキツいポイントの一つです。
公務員にはいまだにハンコ文化が根強く残っています。
ささいなことでも、外部になにかを発信をするときは必ず所内で決裁を取ってからでないといけません。
公務員の仕事は住民の方々の信用と協力の上に成り立っているので、ミスを犯して信用を失墜させるような事態を避けるためにはしょうがないことであるとも言えますが、
効率性やスピードを上げて生産性を高めたい人からしたら結構しんどいと思います。
サービス残業が横行
公務員のキツいポイントの一つとして、サービス残業が横行していることも挙げられます。
と思われる方もいるかもしれませんが、実態はそうではないのです。
公務員の残業代は予算の上限が決まっており、長時間の残業になってくると残業申請を少なめにしたりしてサービス残業をすることも職場によっては普通にあるようです。
(しかし、これは激務の部署でのケースが多いです。残業代が少ない部署などでは普通に残業代が支払われます。)
また、災害などが発生した(又はしそうな)場合には、時間外や土日であっても関係なく出勤しなければならない場合もあります・・・。
異動が多い
公務員がきつい理由として、異動が多いことが挙げられます。
公務員は、とにかく異動が多いです。2〜3年程度で異動があります。しかも、行政職の場合は全く違う仕事内容への部署移動がほとんどです。(例:土木系部署から財政課へ異動など)
つまり、やっと仕事を覚えた!と思っても、すぐに全く違う仕事内容の職場に異動になってしまい、専門性が伸びにくいのです。
「公務員は専門性がない」と言われるのは、これが大きな要因です。
一つの仕事ををとことん追求していきたい人にとってみれば、なかなかキツいかもしれません。
将来が明るいとは言えない
公務員がきつい理由として将来が明るいとは言えないという点があげられます。
たしかに現在の公務員は、終身雇用が保証されていたり年功序列で昇給したりと、手厚い待遇が用意されています。
しかし、公務員の将来はそんなに明るいとは言い切れないのです。
その原因は、主に『AIの台頭』と『少子高齢化』です。
将来、公務員がどうなってしまうのかが知りたい方はこちらをご覧ください。
公務員の安定は崩壊してる話【給与が安定している時代は終わった】
まとめ
今回は、公務員の仕事は楽?という記事でした。
- 結論:人によっては楽でもあり、キツくもある
- 公務員の楽ポイント
1ノルマがない
2休暇制度が充実している3終身雇用・年功序列で昇級する - 公務員のキツいポイント
1住民に嫌われやすい
2無駄が多い(ハンコ文化など)
3サービス残業が横行
4異動が多い
5将来が明るいとは言えない
『世間体はどうでもいい、仕事はできるだけしたくないけどクビにはなりたくない』
というような人にとっては公務員は楽だと感じられるでしょうし、
『頑張って働いて、働いた分だけ正当に評価されたい、スキルアップして成長していきたい』
という人にとっては公務員は結構キツいと思います。
しかし、公務員は世の中に絶対に必要な仕事です。
公務員がいなくなると、世の中はうまく回らなくなってしまうでしょう。
また、住民の方々から「いつもご苦労様、ありがとう」と感謝されることもあります。
公務員を目指したい!という方は、公務員の楽さを求めて公務員を目指すのではなく、「公務員として何がしたいのか』を明確にできると、公務員にいざなってから『こんなはずじゃなかった・・・』なんてことになるミスマッチを防げると思います。
地域や国のために貢献していきたい!という人に、公務員を目指してもらえるようになったら素敵だなあ、と勝手に思っております(偉そうになってしまってスミマセン・・・)